暗ポップ

千秋楽チケットを譲って頂いて観劇してきました。


深いというか。考えてしまう話。見ている最中だけでなく帰り道も各場面での台詞を反芻しながらグルグルと考えを巡らせているのですが、これはこうだ、というような解釈・結論が思い浮かばない。まあ、そういうモノなのかもしれませんが。

最後の場面で男性医師が小川さん演じる女医(ポップ側主役)に「頑張らなくて良い」と助言します。彼女は「どうあろう」として「何を」頑張っていたんだろう? 私はここが一番ひっかかりました。

あとは主役女性(暗側)の台詞にあった、人と人が会った時に出来る"壁"ですか。何と何を隔ててる壁なのか? 有るべきモノなのか、取り去るべきモノなのか? それに関係して、妙に多用されていた「普通」って言葉の意味が気になった。

もう1回くらい見たかったなと、今更ながら思いました。



さて、ハローのメンバーのこと。

小川さんの舞台を見たのは初めてでした。明るかったり、元気だったり、真剣だったり、沈んだりと多彩な表情が見られて楽しかった。それと最後の挨拶の際に相変わらずの"前のめり"な立ち方が妙に嬉しかったです。

能登さんは前半の暗〜い表情が印象的でした。後半の明るい表情とのギャップは、主役の女性に次ぐ度合いだったかと。あとは走り方がホントに漫画だなぁと思いました。あれは演技なのか素なのか。

仙石さんは我々が知ってる本人そのままといった感じで、あれはもはや役ではないのではないかと。

最後に澤田さん。出番が少なかったのは残念だけど、しっかりと役に嵌っているなぁと思いました。真剣な表情はやっぱり物凄く美人さんです。
カーテンコールでは小川さん達に促されて真ん中の立ち位置に。本人も「センターに立ったことないので・・・」と戸惑ってました。そして出演者が捌けたところで一人だけステージ上に残って"さわちゃんコール"を受けたのはいいけど「何したらいいですか?」と客席に聞く始末。そこにセットの影から覗き込む能登さんの姿。で、能登・澤田・仙石の三人が揃って万歳三唱で締め。この三人が並ぶのもこれが最後かと思うと本当に残念。


澤田さんが最後に「頑張る」と言っていたけど、彼女のそれは(劇中の同じ言葉とは違って)、目的に突き進む本当に前向きな意志を示す言葉だと思う。もう姿を見ることは無いかもしれないけどこれからも応援しています。貴女の未来に幸多かりし事を。