メーカーとそうでない者

無線関連のとある審議会を傍聴。
ある者(A)は他所から買ってきた物をある空き地で使いたい。現状ではその空き地周辺は他の人(B)が使っている。
上手くやれば共存は可能。でもAが買ってきた物は共存を前提に作られては居ないので周辺の人に迷惑が掛かるかもしれない。
さて、Aはどうすればいいでしょう?
今回Aがとった方法は。「買ってきた物の性能はこうです。これを使うとこんなことができます。これを使わせてくれ」と言う。
Bは「これぐらい性能の物をそこで使われると、こういう影響が出る。これくらいに抑えてくれ。」と具体的なデータを出す。それに対してAは「そんな性能には抑えられない」と言う。
思うにAに足らないのは、「これはこういうことをやるための物で、こういう使われ方をするから、これだけの性能が必要。」という「性能の根拠となるデータ」。それと「ここまで性能を抑えるとこういう支障が出る」という「妥協できる性能の限界を示すもの」。
なぜAがそれを出せないかというと、自分で作っていないから。自分が使おうとする物がどれだけの性能なのかは分かっている。でも、なぜその性能で作られているかがわかっていない。
自分で作れないのは仕方が無い。でもそれを自分たちが主導で使い方を広めていこうとするんだったら、その仕掛けまで知っていてほしい。