安全運転って。

気になる事故がいくつかありました。
自分への戒めも含めて思うところを少し書いてみようかなと思ったけど、いつものように全然まとまりが無い。


まず一つ。
どんな事故でも起こさないに越した事はありません。しかし「悪意の無い不注意やミス」による事故ってのは、普通の人間なら誰でも起こしてしまう可能性を持っています。
万が一これを起こしてしまった時にするべき事は、その場での処置や事後の謝罪など当事者全てへの対応と、今後同じ過ちを繰り返さないための反省とその実践です。そういう後処理まで含めて「運転」というものだと思います。
これらが適切に行われているのであれば、当事者以外の人間がとやかく言うべきものではないと思います。
もし何かしたいというのであれば、それは自分自身が同じような事故の当事者にならないようにその事故を分析して自分を見つめ直すことでしょう。



次。
やはり、交通社会に生きる者として意識しなくてはならない最低ラインは、「たとえ僅かでも自分に責任のある事故は起こさない」こと。
世の中ほとんどの事故は当事者双方になんらかの責任があります。過失割合が5:5だったり1:9だったりしますが、責任があることにはなんら変わりありません。自分1:相手9の責任割合の事故であっても、自分の行動一つ違えばその事故を発生させずにすんだかもしれないのですから。
そしてこれは常に気を引き締めてとことん慎重に運転していればある程度実現できる可能性があります。


でも、それだけでは避けられない事故ってのもあるわけです。



そんなわけで、私が思う本当に運転の上手い人、目指すべき運転技術ってのは、
自分に過失の無い状況・100%相手の責任となる状況であっても、自分の周りに一切の事故を発生させない」こと。
これは安全意識だけではなくて、意のままに車・バイクを操る技術、相手の動きを見極める技術、周囲の状況を察知する勘などなど、総合的なテクニックが必要になってきます。
逆に言うとドライビング・ライディングテクニックを身につける、そしてさらに腕を磨くってのは、そういう「事故を未然に防ぐ」という使い方をしてこそ意味があるんだと思います。



昨日、「プロライダーが公道で死んではダメだ」と書いたのはそういう思いがあったから。


全世界、数千万人のライダーの頂点に立ったことのある人でした。
我々常人にはどうしようもない状況だったとしても、それをヒラリと回避して、そのテクニックを笑いながら面白く解説して欲しかったな。


皆さん、ご安全に。